短期決戦
たんきけっせん
短期決戦とは、少数の試合で勝敗が決まる試合形式を指し、主にプレーオフやトーナメント方式の大会で用いられる。日本プロ野球のクライマックスシリーズや日本シリーズ、甲子園の高校野球、WBCなどが短期決戦の代表例である。短期決戦では、レギュラーシーズンとは異なる戦略が求められ、エースピッチャーの連投、代打・代走の積極的な起用、リスクを冒した攻撃など、勝負を決するための大胆な采配が行われる。また、選手のコンディション管理よりも目の前の勝利が優先されるため、投手の中4日以下での登板や、怪我のリスクを抱えながらの出場なども見られる。一発勝負の緊張感と予測不能な展開が短期決戦の醍醐味であり、番狂わせが起きやすいのも特徴である。短期決戦を制するには、技術だけでなく精神力やチームの結束力も重要となる。