走塁阻止

そうるいそし

走塁阻止は、野球において守備側が走者の進塁や生還を防ぐプレー全般を指す用語である。最も代表的な走塁阻止は、走者が盗塁を試みた際に捕手が二塁または三塁に送球してアウトにする盗塁阻止である。捕手の走塁阻止能力は、肩の強さ、送球の正確性、素早い動作など複合的な要素で評価され、盗塁阻止率という指標で数値化される。盗塁阻止率は、盗塁を企図された回数のうち何パーセントをアウトにできたかを示し、一般的に30パーセント以上が優秀とされる。走塁阻止には盗塁阻止以外にも、タッグアップした走者を本塁でアウトにするバックホーム、外野手から中継プレーを経て走者をアウトにする中継プレーなど、様々な形態がある。外野手の強肩と正確な送球は、走者の進塁を抑止する重要な要素であり、走者が余分な塁を奪うことを防ぐ心理的プレッシャーにもなる。また、投手の牽制球による走塁阻止も重要であり、一塁への牽制でランナーをアウトにしたり、牽制によって走者の盗塁意欲を削ぐ効果がある。内野手の素早い動作と正確な送球も、ゴロアウト時の走者の進塁を防ぐ走塁阻止として機能する。