3-2
すりーつー
野球における打者と投手の対戦で、ボールカウントが3ボール2ストライクとなった状態を指す。フルカウントと同義で、次の1球で打者が出塁するか三振するかが決まる緊迫した場面である。このカウントでは投手にとっても打者にとっても非常に重要な1球となり、駆け引きが最高潮に達する。投手は四球を出さないようストライクを取りに行く必要があるが、甘いコースに入ると長打を浴びる危険性がある。一方、打者は見極めの目を持ちながらも、打てる球であれば積極的に振っていく必要がある。このカウントからファウルで粘られると投球数が増え、投手のスタミナが削られることになる。また、ランナーがいる場合は盗塁やヒットエンドランなどの作戦が実行されやすく、守備側も警戒が必要となる。投手がボール球を投げれば四球となって打者が出塁し、ストライクまたは打者が空振りすれば三振でアウトとなる。プロ野球の中継では「スリーツー」と呼ばれることが多く、試合の流れを大きく左右する重要なカウントとして注目される。