4番
よんばん
打順の4番目を指す野球用語で、チームの中心打者が務めるポジション。一般的には最も長打力があり、得点力の高い打者が配置される。3番打者までが出塁した場面で打席に入る機会が多く、1打で複数の走者を返すことが期待される。そのため高い打率と長打力、勝負強さが求められる。歴史的には「4番バッター」は球団の顔であり、チームの象徴的存在とされてきた。伝統的な打順構成では3・4・5番でクリーンナップを形成し、この中でも4番は最も重要な役割を担う。近年のデータ野球では必ずしも4番に最強打者を置かない戦術も見られるが、依然として多くのチームで中心打者が4番に座る伝統は続いている。プロ野球では「4番を任される」ことは選手にとって最高の栄誉とされ、その重圧とプライドが打者の成長を促す側面もある。