8回の男
はちかいのおとこ
8回の男とは、試合の8回を任される中継ぎ投手の通称である。プロ野球において、先発投手が7回まで投げた後、9回のクローザーにつなぐ重要な役割を担う。セットアッパーとも呼ばれ、勝ちパターンの一角を成す。8回という終盤の場面は試合の流れを決定づける重要な局面であり、相手の主軸打者との対決が求められることも多い。そのため、球速や変化球のキレ、制球力など高い能力が要求される。チーム事情により複数の投手が8回を担当することもあるが、固定された「8回の男」がいるチームは勝ちパターンが確立されており、試合運びが安定する傾向にある。近年では分業制が進み、左打者対策の左腕投手を起用するなど、相手打線に応じた柔軟な起用も見られる。8回を無失点で抑えることで、チームの勝利に大きく貢献し、クローザーへ確実につなぐ役割を果たす。