野球用語辞典

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リリーフ

りりーふ

リリーフとは、救援投手全般を指す言葉である。英語では「Relief Pitcher」と表記され、先発投手が降板した後に登板する投手の総称として用いられる。リリーフには、中継ぎ投手セットアッパークローザーワンポイントリリーフロングリリーフなど、様々な役割が含まれる。リリーフ投手の主な任務は、先発投手が作った試合の流れを維持し、リードを守ること、または同点や逆転のチャンスを与えないことである。リリーフ投手は通常、1~3イニング程度の短い登板が多く、先発投手とは異なる特性が求められる。具体的には、短いイニングで最大限の力を発揮できる瞬発力、連投に耐えられる回復力、様々な場面に対応できる適応力、プレッシャーに強い精神力などである。プロ野球では、チームに8~10人程度のリリーフ投手が在籍し、試合状況や相手打者に応じて使い分けられる。リリーフ陣の充実度は、チームの勝率に直結する重要な要素であり、「勝ちパターン」と呼ばれる信頼できるリリーフ投手の組み合わせが確立されているチームは強い。リリーフ投手の成績は、防御率セーブ数、ホールド数、登板数被安打率などで評価される。近年では、リリーフ投手の重要性が増しており、高額年俸の優秀なリリーフ投手も増えている。また、リリーフ投手の酷使を避けるため、登板過多や連投を管理することも重要な課題となっている。