野球用語辞典

← 用語一覧に戻る

セーブ

せーぶ

セーブとは、救援投手が試合終盤に登板してリードを守り切り、チームの勝利に貢献した際に与えられる記録である。英語では「Save」、略して「S」または「SV」と表記される。セーブが記録されるには複数の条件がある。まず、勝利投手以外の投手であること、チームが勝利すること、試合終了まで投げ切ることが基本条件である。その上で、3点差以内のリードで登板し、最低1イニングを投げる、または4点差以上のリードでも3イニング以上を投げる、もしくは同点または逆転のピンチの場面で登板して勝利を守る、といういずれかの条件を満たす必要がある。セーブは主にクローザーと呼ばれる抑え投手が獲得する記録であり、チームの守護神として9回に登板して試合を締めくくる役割を担う。プロ野球では、年間30セーブ以上が優秀なクローザーの基準とされ、40セーブ以上は最高レベルの活躍とされる。シーズン最多セーブを記録した投手には「最多セーブ投手」のタイトルが与えられる。セーブ機会で失敗することを「セーブ失敗」といい、クローザーの信頼性を測る重要な指標となる。近年では、セーブだけでなく「ホールド」という記録も重視され、中継ぎ投手の貢献も評価されるようになった。セーブは試合の最も緊張する場面で登板するため、精神的な強さと安定したピッチングが求められる。