野球用語辞典

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セーブ機会

せーぶきかい

セーブ機会とは、救援投手クローザー)がセーブを記録できる条件が揃った登板状況のことを指す。具体的には、自チームがリードしている場面で登板し、そのまま勝利を守り切ればセーブが記録される。公認野球規則では、セーブが認められる条件として、(1)3点差以内のリードで登板し最後まで投げる、(2)登板時に同点または逆転の走者が塁上・打席・次打者にいる、(3)3イニング以上を投げる、のいずれかを満たす必要がある。セーブ機会クローザーの評価指標の一つであり、セーブ機会を何度与えられ、そのうち何度成功したかを示す「セーブ成功率」が重視される。優秀なクローザーは90%以上のセーブ成功率を誇る。一方、セーブ機会で失敗する(逆転を許す)ことを「セーブ失敗」または「ブロウンセーブ(BS)」と呼び、クローザーにとって最も避けたい結果である。近年では、セーブという記録自体の妥当性が議論されることもあり、より広範な救援投手の貢献を評価する指標として「ホールド」や「WPA(Win Probability Added)」なども使用されるようになった。セーブ機会は試合の最も緊張する場面であり、クローザーには高い技術と強靭なメンタルが求められる。