抑え
おさえ
リードしている終盤の場面で登板し、試合を締めくくる役割を担う救援投手のこと。英語では「closer」と呼ばれ、9回の最終回を投げてセーブを記録することが主な仕事である。チームの勝利を確実にする最も重要な救援役であり、精神的なプレッシャーに強く、決め球となる球種を持つ投手が適任とされる。通常は1イニングのみの登板だが、状況によっては8回から登板することもある。抑え投手の成績はセーブ数で評価され、シーズン30セーブ以上が一流の目安とされる。近年では、クローザーを固定せず、最も重要な場面で最高の投手を起用する「勝利の方程式」という考え方も広まっている。球団のエースリリーバーとして、守護神、ストッパー、クローザーなどとも呼ばれ、チームの顔として扱われることも多い。登板機会は限られるが、その一投一投が勝敗を左右するため、高い技術と精神力が求められるポジションである。