野球用語辞典

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オープナー

おーぷなー

オープナーとは、試合の初回のみまたは1~2イニング程度を投げることを前提に先発として登板する投手の戦術的役割を指す。2018年にタンパベイ・レイズが本格的に導入して注目を集めた比較的新しい戦術である。従来の先発投手のように5~6イニング以上を投げることは想定されておらず、相手打線の上位打者を抑えることに特化する。オープナーには通常、球速が速く短いイニングで力を発揮できるリリーフタイプの投手が起用される。その後は「バルクガイ」と呼ばれる長いイニングを投げられる投手に交代する。この戦術の利点は、相手打線が先発投手に3巡目の打席で慣れてしまうことを防ぎ、常に異なる投手と対戦させることで打者を翻弄できる点にある。また、先発投手の負担軽減や、先発投手が不足している場合の対応策としても有効である。一方で、ブルペン投手の消耗が激しくなるリスクや、投手交代のタイミング判断の難しさなどの課題もある。