野球用語辞典

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ショートスターター

しょーとすたーたー

ショートスターターとは、先発投手として登板するものの、従来の先発投手のように5~6イニング以上を投げるのではなく、3~4イニング程度で降板することを前提とした投手の役割である。オープナー戦術とは異なり、ショートスターターは試合の序盤から中盤にかけてある程度の長さを投げることが期待される。この戦術は投手の故障予防、若手投手の育成、先発ローテーションの不足への対応などの目的で使用される。特にMLBでは投手の肘や肩への負担を軽減するため、イニング数や球数を制限する動きが強まっており、ショートスターターの概念が広まっている。日本プロ野球でも、育成中の若手投手を段階的に慣らすために、最初は3~4イニングから始めて徐々に延ばしていく方法が採用される。ショートスターターを採用することで、ブルペン陣の負担は増加するが、先発投手の健康管理や選手層の活用という観点からは合理的な戦術である。現代野球における投手運用の多様化を象徴する役割と言える。