野球用語辞典

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スラッガー

すらっがー

スラッガーとは、長打力に優れた強打者のことを指し、特に本塁打を多く打つ打者を表す野球用語である。英語のSlugger(強く打つ人)が語源で、パワーヒッターとも呼ばれる。スラッガーは一振りで試合の流れを変える力を持ち、相手投手や守備陣に大きなプレッシャーを与える存在である。典型的なスラッガーは、本塁打数長打率が高く、打点も多い傾向にある。体格的には大柄で筋力に恵まれた選手が多いが、必ずしも体格だけでなく、スイングスピードバットの振り抜き、インパクトの強さなども重要な要素となる。スラッガーはチームの攻撃の中心を担い、主にクリーンアップ(3番、4番、5番)に配置されることが多い。守備や走塁よりも打撃に特化したタイプが多く、指名打者制では理想的な起用法となる。一方で、長打を狙うあまり三振が多くなる傾向もあり、打率は高くないケースもある。プロ野球では、シーズン30本塁打以上を記録する選手は優れたスラッガーとして認識され、チームの得点力の要として期待される。歴代の名スラッガー野球史に名を刻み、ファンを魅了し続けている。