トリプルスリー
とりぷるすりー
トリプルスリーは、1シーズンで打率3割以上、本塁打30本以上、盗塁30個以上を同時に達成する極めて困難な打撃記録である。長打力と走力、そして高い打率という3つの異なる能力を高いレベルで兼ね備えた選手のみが達成できる。日本プロ野球では非常に稀な記録で、これまでに達成した選手は数えるほどしかいない。MLBでも「30-30クラブ」として同様の記録が存在し、同じく稀少な記録とされる。トリプルスリーを達成するには、パワーヒッターとしての長打力、俊足を活かした盗塁技術、そして高い打撃技術によるヒット量産能力が必要となる。これら全てを1シーズンで高水準に維持することは極めて難しく、達成した選手はその年のMVP候補になることが多い。近年では柳田悠岐選手(2015年)や山田哲人選手(2015年、2016年)が達成し、大きな話題となった。この記録は選手の総合力を示す究極の指標の一つとして高く評価されている。