シーズン記録
しーずんきろく
シーズン記録とは、プロ野球において1シーズン(通常は3月下旬から10月初旬までのレギュラーシーズン)を通じて選手やチームが達成した成績や記録のことを指す。打者では打率、本塁打数、打点、安打数、盗塁数などが主要な記録となり、投手では勝利数、防御率、奪三振数、セーブ数などが重視される。日本プロ野球では143試合制(一部の年は異なる)で争われ、シーズン記録はその年の選手の評価を決定づける重要な指標となる。歴代のシーズン記録としては、王貞治の55本塁打(1964年)、イチローの210安打(1994年)、金田正一の400奪三振(1955年)などが有名である。これらの記録はタイトル獲得やMVP選出、年俸交渉などに直結し、選手のキャリアを左右する。また、歴代記録と比較することで、その選手の歴史的な位置づけを評価することができる。近年ではセイバーメトリクスの普及により、従来の記録に加えてWARやOPSなどの新しい指標も注目されるようになっている。