ノーコン

のーこん

ノーコンは「ノーコントロール」の略で、制球力がなく投球が安定しない投手を指す俗語である。ストライクゾーンに投げることが困難で、四球を多く出してしまう投手に対して使われる。球速や球威は十分にあっても、コントロールが定まらないために実力を発揮できない投手は「ノーコンだが素材は良い」などと評価されることがある。ノーコンの投手は、打者に対して有利なカウントを作れず、1イニングあたりの投球数が多くなりがちで、試合を作ることが難しい。また、四球で走者を溜めてしまい失点につながりやすく、味方の守備陣にも負担をかける。制球力は投手にとって最も基本的かつ重要な能力の一つで、ノーコンを克服できるかどうかが投手としての成否を分けることも多い。プロ野球では、若手時代はノーコンだった投手が、経験を積んでコントロールを改善し、エースに成長する例もある。逆に、いつまでも制球難を克服できず短命に終わる投手も少なくない。