野球用語辞典

← 用語一覧に戻る

ミートポイント

みーとぽいんと

ミートポイントとは、打者がバットボールを捉える位置や瞬間を指す。打撃において最も重要な概念の一つであり、打球の質や方向を決定する。ミートポイントは、打者の前後位置(ホームプレート付近かキャッチャー寄りか)、左右の位置(インコースアウトコースか)、高さ(高めか低めか)の3次元で表現される。理想的なミートポイントは、打者が最も力を伝えられる位置であり、一般的にはホームプレートの前方、打者の体の正面からやや前方とされている。ミートポイントが前すぎると「差し込まれる」状態になり、後ろすぎると「詰まる」状態になる。また、ミートポイントは球種やコースによって変化させる必要がある。インコースの速球は早めのミートポイントアウトコース変化球は遅めのミートポイントで捉えることが効果的である。優れた打者は、投球を見極めながら瞬時にミートポイントを調整する能力を持っている。練習では、ティーバッティングトスバッティングミートポイントの感覚を養うことが重要である。また、近年はスイングスピードだけでなく、正確なミートポイントでの打球がバレルゾーンに入ることが重視されている。