野球用語辞典

← 用語一覧に戻る

公式球

こうしききゅう

公式球とは、公式試合で使用される規格に適合した野球ボールのことを指す。各リーグや大会ごとに指定された製造業者が、厳格な基準に従って製造する。日本のプロ野球では、セントラル・リーグパシフィック・リーグで異なる公式球が採用されていた時期もあったが、現在は統一球として同一規格のボールが使用されている。公式球の規格は、重さ141.7グラムから148.8グラム、周囲22.9センチメートルから23.5センチメートルと定められている。ボール反発係数(飛びやすさ)は試合内容に大きく影響するため、公式球の仕様変更は常に議論の対象となる。過去には飛ぶボール・飛ばないボールの問題で論争が起きたこともある。MLBではローリングス社が独占的に公式球を供給しており、その品質管理は厳密に行われている。公式球縫い目の高さや硬さは、投手の握りや球の変化に影響を与えるため、選手にとっても重要な要素である。試合では多数のボールが使用され、汚れたボールや形状が変わったボールは随時交換される。