統一球
とういつきゅう
プロ野球全球団で使用される規格を統一した公式球のこと。2011年にNPBで導入された。それまでは各球団が独自に調達していた球を使用していたため、球の反発係数や縫い目の高さなどに微妙な違いがあり、ホーム球場での有利不利が生じていた。統一球の導入により、すべての試合で同じ品質のボールが使用されることになり、公平性が高まった。導入当初は反発係数が低く設定されたため、打球が飛びにくくなり、本塁打数が大幅に減少した。これにより投手有利の環境となり、打撃成績全般が低下した。その後、2013年には反発係数がやや引き上げられ、さらに2014年以降も調整が続けられている。統一球の仕様変更は、リーグ全体の得点環境に大きな影響を与えるため、選手の成績評価や戦略にも影響する。投手と打者のバランスを保つため、NPBは継続的にボールの仕様を検討し、適切な調整を行っている。統一球の品質管理は厳格に行われている。