野球用語辞典

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有利不利

ゆうりふり

有利不利とは、野球の試合や特定の場面において、どちらのチームまたは選手が優位な状況にあるかを示す概念である。試合全体では、得点差、残りイニング数、攻撃権の有無などから有利不利が判断される。例えば、終盤にリードしているチームは有利であり、後攻のチームは最終回に攻撃機会があるため、同点や1点差ではわずかに有利とされる。個別の対戦では、投手と打者の相性、左右の優位性、過去の対戦成績などが有利不利を左右する。カウント状況でも、打者有利カウント投手有利カウントが存在し、配球や打撃戦略に大きく影響する。また、グラウンドコンディションや天候、ホーム・アウェーの違いも有利不利に関係する。守備位置打球方向の関係でも有利不利が生じ、シフトの採用などにつながる。有利不利の判断は、データ分析の発達により精緻化されており、現代野球の戦略立案に不可欠な要素となっている。