野球用語辞典

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打撃戦

だげきせん

打撃戦とは、両チームが多くの得点を挙げ、投手戦とは対照的に派手な点の取り合いが展開される試合を指す野球用語である。一般的に両チームの合計得点が15点を超えるような試合が打撃戦と呼ばれる。打撃戦は投手陣の不調や、打者有利な気象条件、球場の特性などが重なった時に発生しやすい。例えば、風が強く外野方向に吹いている日や、標高が高く空気が薄い球場では打球が飛びやすく打撃戦になりやすい。また、先発投手が早い段階で降板し、経験の浅い投手や敗戦処理要員が長いイニングを投げる場合も、打撃戦に発展しやすい。打撃戦は観客にとって見応えがあり興奮度が高い一方で、試合時間が長くなる傾向がある。監督にとっては投手のやりくりが難しく、翌日以降の試合にも影響が出る可能性がある。打撃戦では、打線の厚さとリリーフ投手の層が勝敗を左右し、最後まで諦めずに得点を重ねたチームが勝利する。統計的には、打撃戦の試合では守備力よりも攻撃力が重要であり、本塁打や長打の多いチームが有利とされる。