野球用語辞典

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左投げ

ひだりなげ

左投げとは、左手で投球を行う投手のことを指し、サウスポーとも呼ばれる。野球において左投手は全体の約20〜30%程度と右投手に比べて少数派だが、その希少性ゆえに高く評価される傾向にある。左投手の最大の利点は、多くの打者が右打者であるため、投球の軌道が打者にとって見慣れないものになることである。また、左打者に対しては同じ利き手という優位性があり、特に変化球の効果が高い。一塁への牽制がしやすいことも左投手の特徴で、走者を刺しやすい。投手として左投げであることは大きなアドバンテージとなるが、野手としては一塁手外野手以外のポジションでは不利になる。これは二塁や三塁、遊撃手では右に送球する動作が不自然になるためである。そのため、左投げの選手は幼少期から投手か一塁手外野手として育成されることが多い。プロ野球では左投手の需要が高く、特に先発やリリーフで活躍する左腕は貴重な戦力となる。