無四球

むしきゅう

無四球は、投手が試合において一度も四球を与えずに投げ切ることを指す野球用語である。四球とは、投手が打者に対してボール球を4つ投じることで、打者が一塁への出塁を許すことを意味する。無四球で試合を完投することは、投手の制球力の高さを示す重要な指標であり、特に完封や完投と組み合わされた場合、その試合での投手の優れたパフォーマンスを象徴する記録となる。無四球試合は投手の理想的な投球内容の一つとされ、相手打者に無駄な出塁を許さず、常にストライクゾーンで勝負できたことを意味する。プロ野球では、シーズンを通じて無四球試合の回数が多い投手は制球力に優れた投手として評価される。また、完全試合やノーヒットノーランを達成する際には、必然的に無四球であることが条件となる。無四球で完封勝利を収めた場合、その試合は投手の完璧に近い投球内容として特筆される。統計的には、無四球試合を達成した投手の勝率は非常に高く、チームの勝利に直結する重要な要素である。近年のセイバーメトリクスでは、奪三振率と並んで四球率の低さが投手の能力を測る重要な指標とされている。