無安打
むあんだ
打者が打席に立ったものの、安打を一本も記録できなかった状態を指す野球用語。試合において打者個人の成績として用いられることが多く、例えば「4打数無安打」のように表現される。無安打が続くと打率が低下し、打者としての調子の悪さを示す指標となる。特に好調だった打者が急に無安打試合を重ねると、スランプに陥った可能性が示唆される。投手の立場から見れば、相手打線を無安打に抑えることは最高の投球内容を意味し、特に9イニングを完全に無安打無得点で抑えた場合は「ノーヒットノーラン」という特別な記録となる。シーズン序盤や開幕戦で無安打に終わると、打者は早急な調整を求められることが多い。逆に投手にとっては、主力打者を無安打に抑えることが試合を有利に進める重要な要素となる。連続無安打試合数が増えると、打者の精神面への影響も懸念され、打撃コーチとのフォーム修正や、打順変更などの対策が講じられることもある。