野球用語辞典

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OBP

おーびーぴー

OBP(On-Base Percentage)は、出塁率のことで、打者が打席に立った際に出塁する確率を示す重要な打撃指標である。計算式は「(安打+四球+死球)÷(打数+四球+死球+犠飛)」で表され、打者がどれだけアウトにならずに塁に出られるかを示す。打率が安打のみを対象とするのに対し、OBPは四球や死球も含めるため、選球眼の良さや粘り強さも評価される。現代野球では得点との相関が高い指標として重視されており、OPSの構成要素の一つとなっている。メジャーリーグの名選手テッド・ウィリアムズは通算OBP.482という驚異的な数値を記録し、「出塁することこそが攻撃の基本」という考えを体現した。一般的に.350以上が優秀、.400以上が卓越したレベルとされる。日本プロ野球では王貞治やイチローなどが高いOBPを記録し、チームの得点力向上に貢献した。セイバーメトリクスの普及により、単なる打率よりもOBPを重視する傾向が強まり、球団の選手評価基準としても採用されている。