野球用語辞典

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アームアングル

あーむあんぐる

アームアングルとは、投手がボールリリースする際の腕の角度のことで、投球フォームの重要な構成要素の一つである。一般的に、オーバースロースリークォーターサイドスローアンダースローの4つに大別される。オーバースローは腕を頭上近くから振り下ろす投げ方で、縦の変化球が投げやすく、速球にホップ成分が生まれやすい。スリークォーターは斜め上から腕を振る投げ方で、最も一般的なアームアングルとされ、縦横のバランスが取れた変化球が投げられる。サイドスローは横から腕を振る投げ方で、横の変化が大きくなり、対戦する打者に独特の角度で球が来るため対応が難しい。アンダースローは下から腕を振り上げる投げ方で、浮き上がるような球質が特徴となる。アームアングルは投手の身体的特徴、肩や肘の可動域、筋力配分などによって自然と決まることが多いが、意図的に変更することも可能である。同じ投手でも球種によってアームアングルをわずかに変えることがあり、それによってボール回転軸リリースポイントが変化し、多彩な球種を投げ分けることができる。