ゴロピッチャー
ごろぴっちゃー
ゴロピッチャーとは、打者にゴロを打たせることを得意とする投手のことである。フライよりもゴロの割合が高い投球スタイルを持ち、一般的にはシンカー、ツーシーム、スプリットなど、打者の手元で沈む球種を多用する傾向にある。ゴロを打たせることで、長打を防ぎ、失点を抑える効果が期待できる。また、ゴロアウトは内野手が処理するため、広い球場や守備力の高い内野陣と組み合わせることで、さらに効果を発揮する。ゴロピッチャーの利点として、本塁打を打たれにくい点、ダブルプレーを誘発しやすい点が挙げられる。一方で、内野安打を許しやすい、エラーの影響を受けやすいという側面もある。代表的なゴロピッチャーとしては、MLB殿堂入りを果たしたグレッグ・マダックスや、日本プロ野球では山本由伸などが挙げられる。ゴロピッチャーは球速が速くなくても、球の動きと制球力で打者を打ち取ることができるため、長いキャリアを築く投手に多いタイプでもある。