中学軟式野球
ちゅうがくなんしきやきゅう
中学校の部活動で行われる軟式ボールを使用した野球のこと。日本の中学野球の主流であり、中体連に所属する学校の野球部が該当する。軟式ボールは硬式ボールに比べて柔らかく、安全性が高いため、教育現場での普及が進んできた。全国中学校軟式野球大会をはじめとする各種大会が開催されており、地区大会から全国大会まで段階的なトーナメント形式で行われる。中学軟式野球は、野球の基礎技術を学び、チームプレーの重要性を理解する重要な時期とされている。多くの選手が高校では硬式野球に転向するため、中学時代は野球人生の基礎を築く期間となる。ただし、近年では中学生でも硬式野球を選択する選手が増えており、シニアリーグやボーイズリーグなどの硬式野球チームに所属するケースも多い。軟式野球特有の打球の変化や投球フォームの違いがあり、硬式との調整が高校進学後の課題となることもある。しかし、学校教育の中で仲間と共に成長できる環境は、人間形成の面で大きな意義を持っている。