野球用語辞典

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硬球

こうきゅう

硬球は、野球で使用される固い革製のボールで、中心にはコルクとゴムを組み合わせた芯があり、その周りに毛糸を巻きつけ、最後に牛革2枚で覆われている。公式球の規格は周囲が229~235mm、重量が141.7~148.8gと厳密に定められている。硬式野球と呼ばれる正式な野球では必ず硬球が使用され、プロ野球高校野球、大学野球、社会人野球などで採用されている。硬球は軟球やゴムボールと比べて非常に固く、打球の速度も速いため、投手の球速も150km/h以上に達することがある。そのため、安全面への配慮が重要で、打者はヘルメット、捕手は防具の着用が義務付けられている。硬球は使用するにつれて表面が汚れたり傷んだりするため、試合中に定期的に新しいボールに交換される。また、縫い目シーム)の状態によって投手が変化球を投げる際のグリップや回転のかけ方が変わるため、ボールの管理も重要な要素となる。