野球用語辞典

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降板

こうばん

降板とは、投手がマウンドを降りて投球の役割を終えることを指します。降板には様々な理由があり、投球内容が悪化して失点を重ねた場合、投球数が規定数に達した場合、怪我や体調不良を訴えた場合、戦略的な投手交代(左右のマッチアップなど)が必要な場合などがあります。先発投手の場合、5イニング以上を投げて勝利投手の権利を得てから降板するケースが理想的とされます。現代野球では、投手の肩や肘への負担を考慮して、100球前後を投球数の目安として降板させることが一般的です。また、中継ぎ投手クローザーは1イニングから2イニング程度で役割を果たして降板します。監督は、投手の球速低下、制球の乱れ、被安打の増加などを見極めながら降板のタイミングを判断します。降板後の投手は二度とその試合には登板できないため、降板の決断は試合の行方を左右する重要な采配となります。特にシーズン終盤やプレーオフでは、投手の降板タイミングが勝敗を分ける鍵となることも少なくありません。