クリーンイニング

くりーんいにんぐ

投手が1イニングを無安打無得点で抑えることを指す野球用語。特に救援投手が登板した回で、走者を一人も出さずに三者凡退に抑えた場合に使われることが多い。クリーンイニングは投手の安定感と支配力を示す指標の一つで、特にクローザーやセットアッパーなどのリリーフ投手の評価において重要視される。ワンポイントリリーフではなく、イニングの最初から登板して完璧に抑えることで、チームの守りを引き締める効果がある。先発投手の場合も、試合を通じてクリーンイニングを重ねることで、完封やノーヒットノーランなどの好投につながる。逆にランナーを出してしまうと、たとえ得点を与えなくても厳密な意味でのクリーンイニングとは言えない。ただし、実況や解説では得点を与えなければクリーンイニングと表現されることもある。投手の調子を測る一つの目安として、連続クリーンイニング数なども記録され、投手の信頼度を示す数値として扱われる。