ブルペン投球
ぶるぺんとうきゅう
投手がブルペンと呼ばれる練習用マウンドで行う実戦形式の投球練習。試合前の調整や登板に向けた準備、登板間隔における調整投球として実施される。捕手を相手に、実際の試合を想定して様々な球種を投げ分け、コントロールの精度や球速、球質の確認を行う。先発投手は登板前日や当日に30球から50球程度投げて感覚を調整し、その日の調子や各球種の状態を確認する。中継ぎや抑え投手は試合前にウォーミングアップとして投球し、登板に向けた最終準備を行う。また、登板日以外にも定期的にブルペンで投げることで、投球感覚の維持と向上を図る。ブルペン投球では、特定のコースへの投げ分けや、配球パターンの確認、新球種の習得なども行われる。アウトコース低めやインコース高めなど、狙ったコースに正確に投げ込む練習を繰り返す。投手コーチや捕手が球の軌道やリリースポイント、フォームなどをチェックし、細かい修正点を指摘することも多い。投球後の状態や疲労度も確認し、コンディション管理にも活用される。試合での実戦登板と並び、投手にとって最も重要な練習の一つであり、質の高いブルペン投球が試合での好投につながる。