球種

きゅうしゅ

球種とは、投手が投げる球の種類のことである。大きく分けて直球(ストレート、フォーシーム)と変化球に分類される。変化球には、カーブ、スライダー、フォーク、チェンジアップ、シンカー、カットボール、スプリットなど多様な種類がある。それぞれの球種には異なる握り方、腕の振り方、リリースの仕方があり、軌道、球速、変化の仕方が変わる。投手は複数の球種を習得することで、打者を惑わし、打ち取る確率を高めることができる。球種の使い分けは配球の基本であり、カウントや打者の特性、試合状況によって最適な球種を選択する。速球派投手は直球の威力を武器に三振を奪い、技巧派投手は多彩な変化球で打者のタイミングを外す。近年では、球種ごとの回転数や回転軸、球速差などのデータが分析され、より科学的な投球が行われている。投手にとって球種の習得と使い分けは、プロとして成功するための必須条件である。