野球用語辞典

← 用語一覧に戻る

握り方

にぎりかた

投手がボールを握る方法のことで、投球する球種によって異なる握り方がある。握り方は、ボールの回転、速度、変化の仕方に直接影響を与える重要な要素である。基本的な握り方として、ストレート(直球)はボール縫い目に人差し指と中指をかけ、親指は下側で支える。フォーシーム縫い目を4本横切る握り方で、バックスピンが強くなり、ツーシーム縫い目を2本横切る握り方で、沈むような変化をする。変化球では、カーブは人差し指と中指を縫い目にかけ、手首をひねって投げる。スライダー縫い目に指をかけ、ボールを切るように投げる。フォークボールは人差し指と中指でボールを挟み込む。チェンジアップは親指と人差し指でOKサインを作り、ボールを深く握る。ナックルボールは指の爪や指先でボールを支え、回転を抑える。握り方は投手個々の手の大きさや指の長さによっても調整され、同じ球種でも投手によって微妙に異なる。適切な握り方を習得することが、効果的な投球の基礎となる。