野球用語辞典

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準硬式野球

じゅんこうしきやきゅう

準硬式野球は、硬式野球軟式野球の中間的な性質を持つ野球の競技形態である。使用するボールは、コルク芯にゴムを巻き付けた構造で、表面は硬式球と同様に馬革で覆われているが、硬式球よりも柔らかく、軟式球よりも硬い特性を持つ。主に大学生を中心に競技されており、全日本大学準硬式野球連盟が統括している。準硬式野球の最大の特徴は、硬式野球に比べて設備投資が少なく済むことと、安全性が高いことである。ボールの反発力が硬式球より低いため、打球の飛距離は短くなる傾向にあるが、その分、守備範囲が狭くても競技が成立する。また、グラウンドの広さや防球ネットなどの設備も硬式野球ほど厳格な基準を必要としない。競技人口は硬式野球軟式野球に比べると少ないが、大学野球の一つのカテゴリーとして確立されており、全日本大学準硬式野球選手権大会などの公式大会が定期的に開催されている。準硬式野球は、硬式野球への移行を目指す選手の育成の場としても機能している。