硬式球
こうしききゅう
野球で使用されるボールのうち、中心にコルクやゴムを用い、その周りを糸で巻き、表面を革で覆った硬い構造のボールを指す。硬式球は公式戦で使用される正式なボールであり、中学生以上の野球やプロ野球、社会人野球、大学野球などで使われる。硬式球の重さは約145グラム、周囲は約23センチメートルと規定されており、打球の飛距離や投球の球速に大きく影響する。硬式球は硬いため、打球速度が速く、打者が芯で捉えると遠くまで飛んでいく特性がある。また、投手にとっては、硬式球の縫い目を利用して変化球に回転をかけることができ、多彩な球種を操ることが可能である。一方、硬式球は打者や野手に当たると大きな衝撃があり、怪我のリスクも高いため、防具の着用が重要となる。硬式球は試合ごとに複数個用意され、汚れたり傷ついたりした場合は新しいボールに交換される。