センターライン

せんたーらいん

センターラインとは、野球の守備において、捕手、二塁手、遊撃手、中堅手という四つのポジションを結ぶ守備の中軸を指す用語である。これらのポジションはグラウンドの中央に位置し、守備範囲が広く、試合の流れを左右する重要な役割を担っている。センターラインの守備力がチーム全体の守備力を大きく左右するため、これらのポジションには特に優れた守備能力を持つ選手が配置されることが多い。捕手は投手をリードし、盗塁阻止や本塁での守備を担当し、二塁手と遊撃手は内野の要として併殺プレーや多くのアウトを記録する。中堅手は外野の中心として、左右の外野をカバーしながら長打を防ぐ役割を果たす。チーム編成において、センターラインの選手を強化することは守備力向上の基本戦略とされており、打撃は多少劣っていても守備力を優先してセンターラインの選手を選ぶことが一般的である。また、センターラインの選手同士の連携プレーは、試合の勝敗を分ける重要な要素となる。特に二塁手と遊撃手の呼吸が合った併殺プレーや、中堅手と両翼外野手との中継プレーは、チーム守備の質を示す指標となる。センターラインが堅固なチームは失点が少なく、投手陣も安心して投球できるため、チーム全体の成績向上につながる。