野球用語辞典

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三塁

さんるい

三塁とは、野球のダイヤモンド上に配置された4つのベースのうち、本塁から見て左側(右打者から見て打球方向の左側)に位置する3番目のベースを指す。英語では「third base」と呼ばれ、本塁から27.431メートル(90フィート)の距離にある。三塁ベースは38.1センチメートル四方の白いキャンバス製クッションである。打者が三塁まで到達した場合、「スリーベースヒット」または「三塁打」と呼ばれる。三塁は本塁の手前に位置するため、「ホームの一歩手前」として戦略上極めて重要である。三塁に走者がいる状態では、犠牲フライ内野ゴロ、暴投、捕逸などでも得点できる可能性が高く、攻撃側にとって有利な状況となる。三塁を守備する選手は「三塁手」(サードベースマン)と呼ばれ、「ホットコーナー」とも呼ばれる。これは右打者強い打球が飛んでくることが多く、反射神経と強肩が求められるポジションであるためである。三塁手は左方向への強い打球を処理し、一塁への遠投を行う必要がある。また、三塁への盗塁は二塁盗塁よりも距離が短く、成功率が高いとされる。三塁ベース付近には三塁コーチが立ち、走者に対してホームへ突入するか三塁で止まるかの指示を出す重要な役割を担う。三塁は「得点への最終地点」として、試合の勝敗を分ける重要な局面で注目される。