野球用語辞典

← 用語一覧に戻る

二塁

にるい

二塁とは、野球のダイヤモンド上に配置された4つのベースのうち、本塁から見て中央奥に位置する2番目のベースを指す。英語では「second base」と呼ばれ、本塁から約38.79メートル(ダイヤモンドの対角線距離は約127.28フィート)の距離にある。二塁ベースは38.1センチメートル四方の白いキャンバス製クッションで、他のベースと同様に地面に固定されている。打者が二塁まで到達した場合、「ツーベースヒット」または「二塁打」と呼ばれる。二塁は本塁から最も遠い位置にあり、戦略上非常に重要な地点である。なぜなら、二塁に走者がいる状態(「得点圏」と呼ばれる)では、単打でも得点できる可能性が高いためである。二塁を守備する選手は「二塁手」(セカンドベースマン)と呼ばれ、遊撃手とともに内野の要として、ゴロ処理ダブルプレーの要となる。二塁盗塁は野球で最も一般的な盗塁であり、一塁走者が投手の投球動作中に二塁へと走る。捕手は盗塁阻止のために二塁へ送球し、二塁手または遊撃手ベースカバーに入ってタッチプレーを行う。また、ダブルプレーでは二塁がピボット(中継点)となることが多く、「6-4-3」「4-6-3」などの組み合わせで併殺が成立する。二塁ベースは守備戦術の中心地であり、試合の流れを左右する重要な地点である。