野球用語辞典

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対戦打者

たいせんだしゃ

対戦打者とは、投手が対戦する打者、または投手が投球を行った打者の数を指す用語である。投手の成績を評価する際の重要な指標の一つで、対戦打者数が多いほど、投手が長いイニングを投げたことを示す。通常、1イニングあたり3人から4人程度の打者と対戦するが、走者を多く出すと対戦打者数は増加する。対戦打者数は、投手の球数や疲労度とも関連しており、試合中の継投判断の材料となる。また、投手の防御率被打率などの成績は、対戦打者との結果を基に算出される。セイバーメトリクスでは、対戦打者あたりの出塁率長打率など、より詳細な分析が行われる。特定の打者との対戦成績も記録され、投手と打者の相性を分析する材料となる。投手起用の際には、対戦打者との過去の対戦データが参考にされ、有利な投手を起用する戦術が取られる。対戦打者数は、投手の実働時間や貢献度を測る基本的な数値として重視される。