落差

らくさ

変化球が投手の手を離れてから捕手のミットに到達するまでに、縦方向にどれだけ変化したかを示す指標。特にフォークボールやカーブ、スプリット、チェンジアップなど、縦方向の変化を主体とする球種で重要視される。落差が大きい変化球は、打者のバットの下を通り抜けやすく、空振りを奪いやすい。フォークボールは特に落差の大きさが特徴で、優れた投手の投げるフォークは30センチ以上も落ちることがある。落差は投球速度、回転数、リリースポイント、握り方などによって決まる。近年のトラッキング技術により、落差を正確に測定できるようになり、データとして可視化されている。打者は落差の大きい変化球に対し、ボール球を見極める判断力や、低めのボールに対応できる柔軟なバッティングフォームが求められる。投手にとっては、落差のある変化球を投げられることが大きな武器となり、奪三振率の向上につながる。