J号球

じぇーごうきゅう

2018年に導入された軟式野球の新規格ボールで、主に小学生を対象とした軟式球。「J」はJuniorの略で、少年野球専用として開発された。直径は約69mm、重量は約131gで、従来のB号球とC号球の中間的なサイズと重量を持つ。表面は従来の軟式球よりも硬式球に近い質感で、飛距離や打球感が向上している。この規格改定により、小学生が使用する球種が統一され、学年による球の違いがなくなった。J号球は、小学生の体格や技術レベルに合わせて設計されており、硬式球への移行をスムーズにする目的もある。新規格の導入により、打球の飛距離が伸び、より実戦的な野球が楽しめるようになった一方、守備時の対応や投手の負担増加など、指導面での配慮も必要とされている。現在、全国の少年軟式野球チームで標準的に使用されており、子どもたちの野球技術向上に寄与している。J号球の採用は、日本の軟式野球における大きな転換点となった。