C号球
しーごうきゅう
C号球は、日本の軟式野球で一般成人および高校生が使用する公式ボールの規格である。周囲は約27.0~27.5cm、重量は約138~142gで、軟式球の中では最も大きく、硬式球に近いサイズとなっている。素材はゴム製で、表面には硬式球を模した縫い目が施されている。社会人軟式野球、高校軟式野球の公式戦で使用され、全国大会の基準球となっている。硬式球に比べて安全性が高く、グラウンドの整備状況に左右されにくいという利点がある。投手にとっては、硬式球とは異なるボールの軌道や変化の特性を理解する必要があり、特に変化球の曲がり方が硬式球とは異なる。打者も打球の飛距離や打球音が硬式球と異なるため、それぞれの特性に応じた技術習得が求められる。近年は新規格球への移行も検討されているが、依然として軟式野球の主流ボールである。