ウイニングショット

ういにんぐしょっと

ウイニングショットとは、投手が勝負どころで使用する最も信頼できる決め球を指す。英語では「ウイニングショット」または「アウトピッチ」と呼ばれる。日本語では「決め球」「決定球」「勝負球」などとも表現される。投手が打者を打ち取るために最も自信を持っている球種であり、カウントが追い込まれた場面や、ここぞという重要な場面で投げられることが多い。ウイニングショットとなる球種は投手によって様々で、速球派投手であればストレートやカットボール、変化球主体の投手であればスライダー、フォーク、スプリットなどが該当する。投手によっては複数のウイニングショットを持つこともあり、状況や打者のタイプによって使い分けることもある。ウイニングショットの条件として、制球が安定していること、空振りや凡打を取れる確率が高いこと、そして投手自身がその球に絶対的な自信を持っていることが挙げられる。野球解説では「この投手のウイニングショットは縦スライダーです」といった形で紹介されることが多い。打者との心理戦において、ウイニングショットをどのタイミングで使うかは投手と捕手の配球の妙であり、試合の勝敗を左右する重要な要素となる。投手の個性と強みが最も表れる球種である。