野球用語辞典

← 用語一覧に戻る

継投

けいとう

継投は、野球において複数の投手をリレー形式で登板させる投手起用法を指す。一人の投手が完投するのではなく、試合の展開や投手の疲労度、相手打線との相性などを考慮して、戦略的に投手を交代させる手法である。現代野球において継投は一般的な戦術となっており、特に先発投手の球数制限や中継ぎ投手抑え投手といった役割分担が明確化されている。継投の基本的なパターンとしては、先発投手が5回から7回程度を投げ、その後を中継ぎ投手が1回から2回つなぎ、最終回をクローザーと呼ばれる抑え投手が締めくくる形が多い。継投のメリットは、各投手の負担を軽減し、常に球威のある投球を維持できること、相手打線に同じ投手を何度も見せないことで打たれにくくすること、左打者に対して左投手を起用するなどの細かい戦略が可能になることなどがある。一方で、投手交代のタイミングを誤ると試合の流れを失う危険性もあり、監督の采配能力が問われる場面でもある。近年のプロ野球では、オープナーと呼ばれる1回だけ投げる先発投手や、ブルペンデーといった全て救援投手で試合を組み立てる戦略も登場している。