野球用語辞典

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金属音

きんぞくおん

金属音とは、金属バットボールを打った際に発生する特徴的な高い音のことを指す。金属バットの芯でボールを捉えた時に「カキーン」という甲高く響く音が鳴り、これが金属音と呼ばれる。この音は木製バットでは決して出ない金属バット特有のものであり、高校野球などで金属バットが使用される試合では頻繁に聞かれる音である。金属音が鳴る打球は、バットの芯ボールを捉えた証拠であり、強い打球が飛んでいることを示している。観客席からも明確に聞こえるこの音は、好プレーの予感を感じさせ、球場の雰囲気を盛り上げる要素の一つとなっている。金属音の大きさや音質は、バットの材質や構造、肉厚によって異なり、近年では飛びすぎを抑制するために金属バットの規制が強化され、音質も以前とは変化している。また、芯を外した場合は「ボコッ」という鈍い音になったり、「ビーン」という詰まった音になったりする。テレビ中継などでは、この金属音を聞いただけで、その打球がどれだけ良い当たりかを判断することができる。金属音は、高校野球を象徴する音の一つとして、多くの野球ファンに親しまれている。