投手記録
とうしゅきろく
投手の成績や実績を数値化して記録したものの総称で、投手の評価や分析に用いられる重要な指標群である。基本的な記録として勝利数、敗戦数、セーブ数、ホールド数、投球回数、防御率、奪三振数、与四球数などがある。これらの記録は試合ごとに集計され、シーズン通算やキャリア通算として蓄積される。防御率は投手の総合的な能力を示す代表的な指標で、9イニングあたりの自責点を算出したものである。奪三振率や与四球率、WHIP(投球回あたりの走者許容率)などの派生指標も投手分析に活用される。近年ではセイバーメトリクスの発展により、FIPやWARなどの高度な評価指標も重視されるようになった。完投数や完封数は先発投手のスタミナと安定性を示す記録として伝統的に重視されてきたが、分業制の進展により減少傾向にある。連続イニング無失点や連続奪三振などの連続記録も注目される。投手記録は選手の評価、年俸査定、タイトル争い、殿堂入り選考など様々な場面で参照される重要なデータである。