野球用語辞典

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救援

きゅうえん

救援とは、先発投手が降板した後に登板する投手、またはその役割を指す。英語では「リリーフ」と呼ばれ、現代野球において極めて重要な役割を担っている。救援投手は、試合の状況、イニング、点差などに応じて使い分けられ、一般的には中継ぎ投手セットアッパークローザーの3つに分類される。中継ぎは主に序盤から中盤に登板し、先発投手が早めに降板した際の穴を埋める役割を果たす。セットアッパーは7回や8回といった終盤の重要な場面で登板し、勝利の橋渡しをする。クローザーは9回に登板し、試合を締めくくる最も重要な役割を担う。救援投手には、短いイニングで全力投球できる能力、プレッシャーに強いメンタル、素早い準備が求められる。統計上は、セーブホールド、救援勝利などの記録で評価される。近年では、先発投手投球回数が減少傾向にあり、救援投手の重要性がさらに高まっている。また、「オープナー」や「ブルペンデー」など、救援投手を戦略的に活用する新しい投手運用も登場している。チームの勝敗を左右する救援投手の充実度は、優勝争いにおいて決定的な要素となる。